住宅インスペクションって聞いたことありますか?
- 最終更新日:2020.10.02
- 公開日:2018.07.27Writer:りぞぱぱ
どうもみなさん、りぞぱぱです。
今日は中古物件の売買で多くの人がモヤモヤとした気持ちになると思われる、
建物の品質について考えます。
タイトルに書いた「住宅インスペクション」、皆さん知っていますか?
ここのところ住宅インスペクションという言葉を聞く機会が徐々に増えてきたのですが、
おそらく聞きなれないと言う人がまだ多いのではないかと思います。
そこで今回はこの住宅インスペクションの概要についてQ&A方式で解説します。
このブログ記事の目次
【Q&A】住宅インスペクションってどんなもの?
Q.住宅インスペクションとは?
A.これは建築士の資格を持つ専門の検査員が第三者の客観的な立場で
「住宅の現状の検査を行うこと」です。
Q.住宅インスペクションを受けるタイミングはいつ?
A.よくあるケースは、住宅や別荘などの中古不動産を売却、または購入するときです。
その他リフォーム前の検査にも利用することができます。
Q.何の目的で検査を行うの?
A.中古住宅など中古建物付不動産の売買を行う場合に建物検査を行うことで、
その検査結果を基に現状確認や修繕、リフォームの計画に役立てることができます。
中古住宅は経年劣化や所有者の管理状況によって物件ごとに品質差がありますので、
売買の前に住宅の状況の調査を行うことで、
劣化状況・欠陥の有無・改修すべき個所などを明らかにし、
ひいては建物のコンディションが適正に価格に反映されることにも繋がるということです。
Q.どんな検査を行うの?
A.住宅インスペクションには建物状況調査、耐震診断、かし保証検査、雨漏り調査といった
目的に応じた調査があります。主な検査項目は次の通りです。
【構造耐力上主要な部分】...外壁・バルコニー・土台・基礎・柱及び梁・床・壁
【雨水の侵入を防止する部分】...内壁と天井・小屋裏・屋根・軒裏
なお、オプションとして給排水管路検査、シロアリ検査等があります。
検査にあたっては検査員の目視・動作確認・機器による計測等の非破壊検査が行われます。
所要時間は2~3時間が目安になります。
検査が終わりますと、後日詳細な検査報告書にて報告されます。
Q.気になる検査費用は...?
A.住宅インスペクションを実施しているジャパンホームシールド㈱を例に見ていきます。
建物の規模等によって違ってきますが、例えば延面積100~125㎡未満の戸建住宅の場合、
検査料金は39,000円(税抜)、マンション一部屋の検査料金は41,000円(税抜)となっています。
住宅インスペクションが注目されることになった背景とは?
「既存住宅の流通促進」「空き家の利活用促進」
「住宅ストック活用型市場への転換を加速」などの
政府の方針が平成28年3月に示されました。
このことを受け中古住宅の質の向上を図り、消費者が安心して中古住宅の売買をできるように、
専門家が建物の状態を診断するインスペクションを活用しようという流れになっています。
インスペクションで確認できない重大な欠陥が発覚した場合に、
その補修費用を保険金でまかなえる既存住宅瑕疵保険の加入を促せば、
購入後のトラブルも防止できるということから、インスペクションや瑕疵保険の加入を促して、
中古住宅の売買を活性化させたいという政府の考えが背景にあります。
住宅インスペクションに関連する宅地建物取引業法改正
住宅インスペクションに関連する宅建業法が平成30年4月1日に改正され、
宅建業者は売主及び買主に対し、建物状況調査(インスペクション)の内容を説明し、
斡旋することが義務付けられました。
なお、インスペクションの実施自体は義務化されておらず、
実際に行うかは売主及び買主の意向に応じて決定します。
今回はここまでです、、、
続きは、次回の「住宅インスペクションのメリット」で解説します。